所有の自転車 2019年11月改訂

■所有の自転車  所有の2台、ブリジストンのフレームのロードバイク、アラヤのクロスバイクについてのメモである。  自転車愛好者として2台だけ、というのは珍しいのかも。MTBとかツーリング車とか、別のロードをもう1台・2台とか、自転車に乗りだすと、とかく欲しくなり、増えやすいものだ。2台にとどまっているのは、置き場所が無いこと、身長184cmと大柄のためサイズ不適合が多いこと、その二つの制約のお陰だ。  ロードバイクは長く乗っており、25年以上になる。クロスバイクは、それ以上に長かった旧車から昨年買い替え、2年目だ。 ■ブリジストン・NEO-COTフレーム 590mm  ブリジストンのクロモリ NEO-COTフレームに、シマノのデュラエースを主のコンポーネントで組んだセミオーダー車。  当初の購入の記録が残っておらず、正確なところがわからないのだが、NEO-COTロードフレームの発売は1993年であり、1995年夏にハンドルとステムの交換をした記録があることからすると、多分1994年と思う。  フレームは、現在のカタログではアンカーRNC7 FRAMEが後継していて、クロモリとして評価が高いフレームだ。重さは、こちらも計測していないが10kg超だろう。フレームサイズが大きく、一昔前の非軽量部品なので、今のロードの標準からすると重めだ。  こちらは、室内で保管し、普段は屋根裏スペースに上げてある。  当初、1994年?、サイクルショップフルヤでミディアムバージョン(紺色塗装)で組んだが、1997年6月に交通事故に遭遇してフレームのエンド付近がゆがんでしまった。このため同年12月、ハードバージョン(黄色塗装)のフレームで組み直した。  当時のNEO-COTフレームは、チューブの管径、管厚を変えたソフト、ミディアム、ハードの3タイプがあった。フレームサイズが590mmと大きいため、相対的に剛性が柔らぐ印象があり、ハードバージョンに換えた。 ●NEO-COTフレーム(ミディアムバージョン紺色塗装)  95/07 ハンドル交換   チネリ#66 420 → 440mm  95/07 ステム交換   日東 110mm ライズ80°→日東 120mmライズ72°  タイヤは、700×23Cで種々試している。 ●NEO-COTフレーム(ハードバージョン 黄色塗装)  97/12 フレーム交換、後輪リム交換、その他   ブリジストンNEO-COT ミディアム → ハード   ARAYA → MAVIC OPEN SUP-CD   その他、損傷したSTIレバー、後ディレーラなどを交換。  昨年(2013年)、定年退職を機に、走りを楽にするための大改修をして自転車を再開した。 ①トリプルギアへの変更  近隣を走るにもちょっとした坂があり、きつくなってきたので、思い切って前ギアをトリプルギアに変更した。その結果、2×8速から3×10速になった。前後ディレイラ―、デュアルコントロールレバーもアルテグラ6700系の対応品に交換。  これまでクロモリフレームに昔のデュラエースで、デザインの一貫性があったが、それが崩れたのはちょっと残念。  低ギア比化の結果、期待通り坂が楽になった。 ②ハンドルステム交換  日東 120mm → 日東 NTC-225 100mm。  定年後の自転車再開で、ポジションが遠く感じ、腰が痛くなった。このため、ハンドルを近め、高めにした。  ポジションに無理がなくなり、これまで握ることのなかった下ハンドルも使えるようになった。  見た目もロードレーサーでなくなり、ロードツアラーというかサイクリング車というか。寂しい感じもするが、飾りもので埃をかぶらせるより、多く乗る方が良いだろう。年齢にも相応というものだ。  現在は、朝の自転車散歩で少し気分を変えたい時や道路状態が良いツーリングに使っている。アラヤ・クロスバイクより重量が軽く、タイヤも細いので、速度が5km/h近く上がって、快走できる。  20年の間に、フレーム材質のトレンドがカーボン、アルミと変わった。クロモリはもはやノスタルジックなオーダー自転車という感じになってきている。乗り比べの経験がないので論評できないが、ことNEO-COTについては適度な乗り味と思っており不満はない。ミディアムからハードに替えた時は、切れが良くなった感じがした。  アルミフレームは硬いと聞くがどんな乗り味だろうか。東叡のクロモリフレームはさらにしなやかなのだろうか。興味はあるが、買い替え、買い足しを考えるまでには至らないのだ。 ■アラヤ/Rileigh RFC 550mm  クロスバイクは、アラヤ MF700CXC-A 490mm を1992年から27年間使用した。ブルホーンハンドルに改装し、普段づかい、軽トレーニング、たまのツーリングとロードバイク以上に乗ってきた。が、2019年8月、とうとう寿命が到来した。  前輪リムに大きな振れが生じて問題が発覚した。長年のブレーキシューの摩擦で、アルミのリム側面が擦り減り、凹の曲面状になって肉厚が無くなったのだ。  また、フレームに歪みが生じていた。ダウンチューブのヘッドに近い部分が曲がり、ヘッドチューブが少しおじぎしている状態だった。思えばMTBまがいの段差着地をしたことがあり、その衝撃のせいと思うが、真っ直ぐに屈曲して直進性は損なわれなかったので、気づかずに乗っていた。  基幹部品のリムとフレームの問題であり、残念ながら延命はあきらめた。  翌9月にドイツでの自転車ツーリングで使う予定があったため、すぐに新たな完成車を購入することにした。  旧車と同様、主に普段使いの乗り方なので、後継車もクロスバイクが良い。行きつけの自転車店、サイクルショップフルヤで扱うアラヤ/ライレー製のクロスバイクでフレームサイズが大きいもの、という基準で選び、ライレーのRFC(Radford Classic)550mmに決めた。  普及価格、普及部品のフラットバー・ハンドルのクロスバイクだが、日本の市販完成車では最大級のフレームというのが購入の決め手になった。適応身長175~190cmで、自分はほぼ中央値だ。  短所は、部品が低グレードなこと、前ギアが3枚でなく2枚であることだ。それでも、シマノのクラリス級部品で、10年程度はもつだろう。リムは無論アラヤの自家製で悪くないという。  ギア比は4.55~1.06でロードバイクより抑えてあるが、旧クロスバイクの3.83~0.86に比べると高い。居住地周辺には急な坂が結構あるので、脚力が落ちるとつらいかも。  サドル、ペダルその他は旧車から移した。  サドルの高さを上げるとともに、ステムを裏返しててハンドルの高さを少し上げた。これで、ほぼポジション出しができた。  ハンドルがフラットバーで手首を内側に少し捻って握ることになる。ポジションが限定されて疲れるので、エンドバーを付けた。試行錯誤の結果、ロードバイクのハンドル幅とほぼ同じ幅、グリップの中ほどに付けた。  慣らし走行後、フルヤの主人が、ディレーラー、車輪、ブレーキなどをもう一度念入りに調整してくれた。  飛行機輪行でのドイツ自転車ツーリングでは、期待どおり軽快に走ってくれた。  ただ、ツーリング第3日に路面が原因でリム打ち事故に遭い、前後輪のリムが損傷した。また、飛行機・鉄道の輪行で後ディレーラーの曲がりが生じた。  帰国後にこの事故で損傷を負った前後輪のリム、後ディレーラーをフルヤで交換してもらった。完組ホイールが補修部品としてあるわけでなく、手組みになるので修理代金はかなりな額だったが、加入していた海外旅行保険(AIG損保)の携行品損害特約で全額補償され、助かった。合わせて、せっかくの機会なので、保険外の自己負担だが、ハブをより高グレードのシマノ105系に変更した。  また、普段乗りにはハンドルが低めなので、ステムを交換して約20mm上げた。  シニアの私がいつまで自転車に乗るかわからないが、今後10年前後か。徐々に、ツーリング、トレーニングから、ポタリング、買い物等の普段使いに比重が移っていくだろう。