「つくば霞ヶ浦りんりんロード」にチャレンジ ― 冬の茨城輪行 2024年12月
●テーマ
この数年、自転車ライドが減っていたが、今年は海老名市の相模国分寺跡への自転車散歩(往復45km)を繰り返し、体力を整えた。今年の締めくくりとして、距離を伸ばした2日間のライドにチャレンジした。
●行き先
つくば霞ヶ浦りんりんロードは、関東にあって、平坦で安全なコース、適度な走行距離で、チャレンジ対象としてちょうど良い。国土交通省が指定する全国6か所のナショナルサイクルルートの一つで、旧筑波鉄道廃線敷と霞ヶ浦を周回する湖岸道路とを合わせたコースだ。これを2日に分けて走る。
自宅近くの駅から輪行して1日目は、JR常磐線土浦駅とJR水戸線岩瀬駅を結ぶ旧筑波鉄道のコースを往復する。約80km。
土浦で宿泊して2日目は、土浦駅から霞ヶ浦(西浦)を1周して土浦駅に戻る。フルに1周すると約140kmになってきついので、北側の小さい湖(高浜駅側)を割愛し、霞ヶ浦大橋を渡って戻るショートコースにした。約97km。
かすみがうら市観光協会サイトから
●第1日 12月3日(火) 土浦~岩瀬往復 約80km
土浦駅までJR東海道線、常磐線で輪行だが、東京都心部を通過するため、通勤ラッシュの時間帯は避けるべきだ。前日に自転車を輪行袋に入れておき、午前6時に自宅を出た。何とか本格ラッシュ前、先頭車両最前部に乗車した。土浦駅(茨城県土浦市)下車。
自転車を組み立て、9時30分出発。
コースは、一部だけ一般道だが、舗装された線路跡がほとんどだ。車を入れず自転車・歩行者のみ、事実上の自転車専用道で安心して走れる。大小の道路と交差するが、注意喚起のバリカーが設置されていて安全が配慮されている。路面の舗装や標識もよく整備されている。
自転車道は、廃線跡の上手な活用法だ。
岩瀬までの往路はわずかに上り坂だが、好天(晴で最高気温17.7度)で微風だったので、23~25km/hを維持して快適に走れた。
しかし、周囲がひらけて遠くまで見通せる景色の中、対向車も無く、信号停車も無く、ずっとペダルを回し続けることになる。走りに集中できるのは良いが、同じことの繰り返しに飽きてくるのが難点だ。脚も同じ筋肉を使い続けることになり、疲れる。
途中、ところどころで駅跡が休憩所となっているので、小休止した。かつてのプラットホームを活用してベンチが置かれ、飲料自販機やトイレもあるのはありがたい。ポカリスエット、ミニあんぱんで補水・補給した。
11時45分岩瀬に到着。往路はメーター上で走行距離40.5km 平均20.8km/h。
Google Mapから
岩瀬駅近くで中華料理の昼食。休憩後、岩瀬を13時出発。
復路は下り坂のはずだが、少し向かい風が強くなり速度が出ない。20km/hを切ることもしばしば。脚に疲れが来て、往路以上に小休止を頻繁にとって自分をだましだましの走行だ。
普段乗り用にサドルを下げていたことを思い出し、5mmほど上げたら調子良好、気分も上がった。
16時頃土浦に帰着。復路の走行距離40.7km 平均18.5km/h。
宿泊は、「星野リゾート BEB5土浦」。土浦駅の駅ビル内で改札口の目の前であり、自転車をロビーや宿泊階にまで持ち込むことができて便利だった。やはり脚が疲れていて、ゆっくり風呂につかってマッサージしたが、大腿外側の筋肉が痛んだり、内側がつったりした。早々に横になったが、掛布団が吸湿発熱素材で、暑くなり過ぎて寝られなかったのは困りもの。
●第2日 12月4日(水) 土浦~土浦 霞ヶ浦1周ショートコース 約97km
6時起床。睡眠は少々不足だが、筋肉の痛み・疲れは残っておらず、まあ行けそう。
買っておいたパンで室内で朝食。7時20分出発。
コースのほとんどは、霞ヶ浦の土手の上、左側に水面を見る湖岸道路だ。一般道路との交差が無く、信号が無い。平坦でもあり、昨日以上の高速自転車コースだ。路面の舗装もきれいに整備されている。安全安心、快適に走れるが、自転車専用道ではなく、ときどき車が通り、ツーリングのバイクも走る道路なので注意が要る。
ただ、今日は昨日より距離が長く、途中に鉄道駅やバス停は無い。向かい風に苦しむ場面もありそうだ。何かで走れなくなったら、近くの一般道路に出てタクシーを呼ぶほかない。目いっぱい頑張らず、楽に行こう。
出発時間が早かったので、まだ他に走る自転車も無く、自分ひとりの自転車ライドだ。ほとんど無風なので快調に走れるが、ハアハアの口呼吸にならない23㎞/hペースで行く。
このコースも、湖岸の似た風景がずっと続いて、変化があまり無い。せっかくの霞ヶ浦の良い景色なのだが、走って楽しいより、我慢のトレーニングになってしまう。
前日と同様、同じ筋肉で走り続けるので、走りながらときどき足を伸ばした。また、小休止をこまめにとり、ストレッチをした。昨日と同様、ポカリスエット、ミニあんぱんで補水・補給。
Google Mapから
11時すぎ、行方市に入ったあたり(スタートから約55km)で、国道沿い食堂で昼食・大休憩のつもりでいたが、残念ながら11時半からの開店。20kmほど先の道の駅まで頑張ることになった。
鳥並休憩所の先で、路面の自転車ルート表示に沿って進んだら無舗装の農道に入り、表示も無くなった。土手方向を目指してルートに戻ったが、それで良かったのか不明だ。一周ルートはほぼ整備されているが、たまに標識・表示がわかりにく箇所があり、誤認するとこんなことになる。
このあたりは向かい風に苦しむことを想像していた区間だが、この日も終始微風で助かった。
12時30分、道の駅着。ハンバーガーで昼食。農産物直販があり、特産のレンコンが立派なものだったので土産に購入。
13時30分、道の駅発。残り25kmほどは、まわりの景色も眺めて楽しみながらのんびり走ることにした。脚の疲れもあり、8㎞ごとに小休止した。
最後、駅直前で少し道に迷ったが、14時50分土浦駅着。走行距離98.9km 平均20.5km/h。
予定より早く土浦に戻ったので、自転車をたたみ、15時50分土浦駅始発に乗ることができた。上野で乗り換え、帰宅ラッシュが本格化する前に東京都心を通過でき良かった。19時頃に帰宅。
●まとめ
連日、普段の自転車散歩の2倍の距離を走り、一人強化合宿のようだったが、無事達成できて良かった。土浦までの鉄道輪行の往復は、東京都心を通過するので、早めの時間で先頭車両・最後尾車両に乗り、なるべく迷惑をかけないようにした。何とか通勤・帰宅ラッシュにかかる前の時間で行き来できたが、輪行はなるべく東京都心を通過しない方角がよろしい。
体調はずっと良好。2日とも睡眠不足気味だったが、結果オーライ。ポカリスエット補水、あんパン補給、小休止を頻繁にしたのが良かったかも。右足甲の痛みも出なかった。
40代の頃、一日100kmは問題無く走れる距離だった。速度も平地なら28km/h前後のペースを維持できた。今回は、50kmを超えるあたりから脚の筋肉が悲鳴を上げた。ペースも23km/h維持がせいぜいで、これが心肺機能の限界だ。
まあ72歳とすればこんなものだが、次に同じような遠出ができるかどうか。
●装備関係の覚え書き
○自転車(アラヤ クロスバイク)
・クロスバイクは、今回のような坂のあるツーリング、泊りがけの輪行にはロードより適している。
・特に機械的トラブル無し。タイヤも、附属のパナ・Tourer Plus 25Cでパンク等の問題なかった。
・帰りの輪行で、リアディレーラ保護金具が緩んで無効になっていた。リアディレーラに力がかかってしまったと思うが、幸い故障は無くて済んだ。
○装備品
・服
・モンベルジャージ長パンツ1
・長袖ジャージ2
・半袖アンダー1
・ウィンドブレーカ1
・靴下2
・グローブ 指先あり1
*天気予報をにらみ、雨具上下は省略。
・バッグ類
・輪行袋、フロントバッグ、リュック
・身に着ける
・ヘルメット、時計、財布(保険証、カード類、鍵)、ハンカチ、ティッシュ
・フロントバッグに入れる
・輪行袋・用具、工具、ライト
・地図コピー、筆記用具・手帳、ティッシュ
・ウィンドブレーカ、食糧
・リュックに入れる
・着替え、洗面具、ティッシュ予備
*今回、装備品としてスマホを忘れたのは大きなミス。