箱根・伊豆 ― 秋の二泊三日ツーリング 2016年11月2日~4日
●テーマ 伊豆の国市 願成就院の運慶作仏像を訪ねる。箱根・伊豆の秋景色の中の走りを楽しむ。 ルートの詳細は、 http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=0ec09f35233990a0f2cf94618cc2d2a3 ●ルート、日程、計画 準高齢者であることを自覚して、急がず二泊三日で走りを楽しむ、という計画にした。急坂や長いトンネルを避け、なるべく交通量が少ない、なおかつ眺望の良さそうなルートを探した。 この結果、箱根への登りに勾配緩めの「椿ライン」、伊豆で眺望が良いという「西伊豆スカイライン」を選んだ。また、少し走るライダーなら一日で行く距離を、無理せず二日に分けた。 行き先とスケジュールをざっと考えた後、長期天気予報をにらんで、好天が連続する三日間を待った。土・日の混雑を避けて平日が良く、また願成就院が火・水曜休みなのでそれも考慮する。リタイア生活の特権で日程は自由になる。結局、文化の日を挟むが、11月2日(水)~4日(金)に決定。 温泉宿に泊まることも、山あいのツーリングの楽しみだ。温泉で疲れも回復し、筋肉痛が残らない。日程が決まったのち、ネット予約で、湯河原温泉、伊豆長岡温泉の、それぞれ自家源泉のかけ流し、お値段は手ごろという宿をとった。 今回は、泊りがけで、登り下りがあるルートだが、軽快な走りを期待し、敢えてクロスバイクでなくロードバイクを使ってみることにした。フロントバッグも自転車に装着せず、バックパックを背負う。これもお試しだ。 ●自作地図ケースを準備 フロントバッグ無しにすると、バッグ上部の地図ケースも無くなる。そこで、ハンドルに地図を固定する地図ケースを自作してみた。ネット上に作例があり、アイディアをいただいた。 100円ショップで買ったポリプロピレン製A6透明ケースとマジックテープが材料。マジックテープのフック側を透明ケースに接着(ポリプロピレンなので接着剤を選ぶ)、ループ側をステムにホチキスで固定、もう一か所、不要になったライト用ベルトにも接着。二か所のマジックテープで透明ケースをハンドルに固定する。 10万分の1ロードマップを70%縮小コピーし、何枚か必要部分を切り抜いてA6カード状に用意し、差し替えて使用する。 実際に使ってみて、十分固定され、走行中に外れるようなことは無かった。一応は実用になったが、難点は縮小した地図が細かすぎることで、読み取りにくかった。ハンドルの握りの邪魔にならない範囲で、もう一回り大きいB6のケースが使えそうに思う。 ●1日目:2016年11月2日(水) 午前8時15分、曇天で雨がわずかにあるが、自宅を出発。この雨はすぐにあがったが、12度ほどで陽射しが無く、やや寒い。上は長袖ジャージにウィンドブレーカ、下は七分丈レーパンにレッグウォーマーで、汗をかくことなくちょうど良い。 横浜から小田原方面へは、藤沢の遊行寺交差点からずっと箱根駅伝のコースを辿る。 辻堂から海岸沿いの国道134号、大磯から国道1号だ。以前は週末によく走り、慣れた道だが、この10年はほとんど走っていない。国道134号線が、2車線から4車線になったためだ。車線あたりの幅員が狭まり、路側帯も余裕が無くなったので、自転車は大変走りにくくなってしまった。 134号は、直線で見通しが良く、道路脇が防砂林で人家も無いので車のスピードが早い。久しぶりに走ったが、トレーラーなど大型車に追い抜かれる際は、やはり身の危険を感じる。 こんな感じだ(走りながらの撮影ではなく、安全な路肩からの写真だが)。 1号に入ると、大磯の町並みと松並木も、久しぶりで懐かしい。風が少々あるが、順調に走る。 11時15分頃、小田原に到着。「ガスト」で日替わりランチの昼食。合わせて食後の休憩を過ごさせてもらう。 12時45分に出発。早川口の交差点で箱根駅伝コースから離れ、国道135号線に入る。しばらく行くと、工事で車線が狭まっている。昨年の落石で、法面の対策工事だ。くわばら、くわばら。 根府川からは、車が速くて多い135号を避け、県道740号を行く。高台にまで登り、海岸線の135号やJR東海道線の線路を見下ろすことになる。なかなか急な坂もあって、明日以降待ち構える山道の序の口という感じだ。 14時15分頃、湯河原に到着。温泉街の途中にある泉公園で休憩して時間調整し、15時に今夜の宿「温泉民宿美湯香」に到着。町立美術館の裏手、急坂を登った斜面にある。2食付きで格安だ。 部屋・設備は民宿そのもの。家族的で親切な応対は、民宿の良さだ。自転車ツーリングにも慣れている様子で、屋内の廊下に自転車を置かせてくれたのはありがたい。家庭的な料理も美味しかった。 風呂は、嘘偽りなしの源泉かけ流しだった。50度近い源泉がどんどん流入し、熱くてそのままではとても入れない。湯もみ板があり、水道水でうめて調節して、ということだったが、そうそううめるのもはばかられる。何とか入れるまでにして浸かったが、45度。身体をちょっとでも動かすと熱い。じっと我慢大会だ。私としては42度±1度くらいを望むが、これはこれ、贅沢といえば真に贅沢な温泉である。 難点は寝床で、簡易ベッドに布団を敷いていて、柔らかすぎて寝返りが打てず、睡眠不足になった。ちょっと残念なところでありました。 この日の走行、約70km。ほぼ平坦なルートで順調な1日目だった。 ●2日目:11月3日(木・文化の日) 朝食後1時間ほど休んで、9時出発。湯河原の温泉街の中心まで戻り、コンビニでスポーツ飲料、水、補給用和菓子を仕入れる。前夜の雨もあがり、この日は晴天。 奥湯河原から、椿ラインの登りに入る。大観山まで、距離13.5kmで750mの登りだ。 椿ラインは、箱根の登り道としては、平均約5%で勾配が比較的緩い。その分、距離は長くなるが。また交通量が少ないのもありがたい。期待どおり、祝日にもかかわらず車はときどき通るくらいで、バイク、自転車がぼちぼち走っていた。 鍛えた自転車ライダーなら、大観山まで1時間かからずに登りきるだろう。当方は、平均時速7、8kmで行って2時間か、などと考えたが、とんでもない。だんだん足に来た。結構疲れて30分おきに休み、和菓子と携帯食で補給した。軽すぎるギアも足に来るという。椿ラインの平均5%という勾配なら、もう少し重いギア比を使って10km/h以上を保つべきなのだろう。できるものならそうするが、当方は一番軽いギアでないととても回せない。休憩している間に他のライダー達が追い越して行く。 写真は、だいぶ登った天照山バス停の地点(七~八合目くらい)。 振り向くと上方に道路が見え、あそこまでまだ登るのかとうんざりする。 結局2時間半かかって11時45分くらいに頂上に到着。 好天で、大観山展望台からの眺望は良かった。眼下に芦ノ湖、向こうには富士山が良く見える。長かった登りのご褒美だ。 大観山から箱根峠へは、近道になる箱根新道を使う計画だったが、何と125cc以下の二輪車等は通行禁止との非情な看板がある。無料化はしたが、変わらず自動車専用道路なのだ。やむなく芦ノ湖まで一度下り、また登る。エネルギーと時間のロスだ。 12時30分、箱根峠手前の道の駅に到着。とろろそばの昼食。三島でうなぎ、はあきらめた。 国道1号は、東海道旧街道がところどころで交差している。写真の付近が「箱根八里は馬でも越すが・・・」の箱根峠ということになる。 箱根峠からの下りは、国道1号で。交通量はあるのだが、車線幅員が広めの2車線で、ところどころは路側帯が1mほどあるのは良かった。危ない思いをせずに30分ほどで三島まで下ることができた。 三島市街で左折し、国道136号で伊豆の国市まで行く。この道路は地方道のような狭幅員の道だ。 14時半、願成就院に到着。韮山駅を過ぎ、136号を西に少し入った場所にある。入口道路の案内看板が目立たず、少々わかりにくい。観光ポイントになっていないのだろう。 そう考えていたら、寺の前に観光バスが停まっていて団体客が降りている。三嶋観光バスの「伊豆の慶派仏像めぐり」ということのようだ。臨時のツアーらしく、いつも寺に観光バスが停まっているわけではないらしい。 団体に続いてお堂の受付に行った。仏像を観に来たことを告げたら、受付の女性が、団体の仏像観覧とは別行動で、お堂裏手の展示を丁寧に説明してくれた。住職の御息女という人で、お話を様々伺うことができ、かえって良かった。 願成就院の運慶仏は、阿弥陀如来、不動明王、毘沙門天、矜羯羅童子、制吒迦童子の5体で、いずれも国宝。さすが運慶らしく、均衡のとれた顔、体だ。静かな表情で、こちらの心を落ち着かせてくれる。 この仏像の3年後に作られた運慶仏が、横須賀市芦名の浄楽寺にある。阿弥陀如来、脇侍2体、不動明王、毘沙門天で、構成もよく似ている。先月19日に一般開放があり、初めて観たが、こちらも良い仏像だった。 二つの寺の運慶仏はいずれも、正面からずれて眺めると、様々な角度でそれぞれ表情が破綻なく整っている。写真より実際に見るとはるかに良い。来た甲斐があった。 伊豆の国市の願成就院紹介ページこちら このあと、世界文化遺産、韮山の反射炉が近所なので観に行った。 反射炉という名から、太陽光を鏡やレンズで反射した炉、と私は勝手に想像していた。そうではなく、炉の天井がドーム状になっていて、燃料の炎と熱を反射・集中させて高温を実現する構造だった。お恥ずかしい思い込みでありました。 それはともかく、オランダの文献を参考に自力で作ったというのは大したものだ。溶鉱炉だけでなく、鉄製大砲を鋳造し、隣接の川の水車動力で砲身をくり抜いて完成させるまで、大砲の生産拠点として一連の工程を敷地内で行っていたことも初めて知った。 この日の宿泊は、伊豆長岡温泉の「KKR伊豆長岡 千歳荘」だ。反射炉からも近く、16時頃到着。 公共的宿泊施設なので、2食付きでリーズナブルな価格。建物、設備は新しくはないが、清潔で整っている。料理もまずまずで、特に刺身は美味しかった。 ここも、自転車客に理解があり、事前に自宅に電話をくれ、夜間は自転車を会議室に置けるとわざわざ連絡してくれた。到着すると、すぐそのとおりにしてくれたのはとてもありがたかった。 風呂は、こちらも自家源泉のかけ流し。ただし、源泉は流入はちょろちょろという感じだ。それで温度調節をしているのだろう。湯温はちょうど適温だった。そういえば、今年春に行った群馬県の法師温泉は、全くの天然自然、足元から源泉が湧出して温度調節も何もない温泉だが、湯温は40度未満でいささかぬるい。源泉かけ流しというのも、なかなか上手い具合にいかないものである。 この夜は、和室の布団で熟睡した。 この日の走行、約50km。距離は短いが、大観山の登りは結構疲れた。右足の甲、足首に少し痛みが出てきた。 ●3日目:11月4日(金) 朝食後1時間休んで、9時15分出発。足の痛みは気になるほどではない。この日も晴天。 修善寺までの8kmほどは、ほぼ平地で順調に走行。 修善寺温泉手前のコンビニで、スポーツ飲料、水、補給用和菓子と、昼食用の大型コッペパン3個を仕入れた。多めだが、この先は店や食堂が無いと用心してのことだ。 店先に若い自転車ライダーが休んでいる。話をすると、私と同じく達磨山まで行くと言う。自転車初心者というが、若い体力にはついていけない。先に行ってもらう。 温泉街の中心に修禅寺があり、昨日の団体の「伊豆の慶派仏像」の一つがあるようなので、寄って拝観した。運慶の兄弟弟子、実慶作の大日如来像だ。これもなかなか良い仏像だった。伊豆は、鎌倉時代に文化が栄えた土地だったのだろう。立派なお寺がいくつもある。 修善寺からは、県道18号を戸田峠を目指して10.3km、640mほどの登りで、平均6%の勾配だ。 登りはじめから椿ライン以上に厳しい勾配で、坂がずっと続く。休みを20分毎に入れながら行く。 フォームを後ろ乗り、前乗りと変えて、使う筋肉を交代させるのだが、どうもいけない。すぐに足に来た。稜線に達して勾配が緩まっても、力が入らず、長くペダルを回せない。だましだましのペダリングである。晴れていた天気も曇ってきた。 峠まであと2kmくらいの所で、コンビニにいた青年が下ってきて、会釈をしてすれ違って行った。早い! こちらはもう齢だ、こんな坂道のツーリングはこれが最後かも、と弱気になる。 戸田峠の手前に「だるま山高原レストハウス」があり、時間もいつのまにか12時ジャスト。ここで昼食にすることに。コンビニ青年の言っていた行き先は、西伊豆スカイラインの達磨山ではなく、ここのことだったのかもしれない。パン3個をしっかり食べ、レストハウス内でコーヒーを飲んで、20分ほど仮眠もとった。 さて出発しようとしていたら、若い男性が、前夜のKKRのフロントにいたスタッフだと声をかけてくれた。勤務明けなのだろう。会議室に自転車を置けると電話をくれた人だ。 出発後は、エネルギー補給と休憩で何やら元気を取り戻した。ペダルもグリグリ回すことができる。午前中坂道の登りが長く、エネルギー補給が不足していたということか。現金なもので、弱気も吹き飛んだ。後ろから来た赤いホンダの軽スポーツカーがスピードを緩めたと思ったら、KKR氏で「お先に」と軽快に追い抜いて行った。乗って楽しそうな車だ。KKRの印象が一層良くなった。 13時20分、戸田峠に到着。 戸田峠からは、眺望が良いという西伊豆スカイラインを走り、途中で引き返すというプランだ。まずは3.7km先、200mほど登ったピークの達磨山が目標。登りではあるが勾配は5%ほどで、午前中のきつい坂よりずっと楽だ。ほどなく到着。ただ、ここには展望台は無い。ピークに展望台があるものと思っていたがあてがはずれた。 余力があるので、次のピーク伽藍山まで少し下ってまた登って行く。ここにも展望台は無い。 海を見る眺望はさらに先まで行った方が良いらしく、結局、さらに100m下って土肥駐車場の太平洋展望台まで行った。だんだん晴れ間が広がってきて、海や周囲の山並みの眺めが良い。これ以上下るのは嫌なので(下った分は、復路登ることになる)、ここで引き返しだ。 休憩して14時半出発。復路も、正面に富士山が見えたりして、西伊豆スカイラインは、なるほど評判どおりに走って楽しい道路だ。高木の林がほとんど無く、稜線近くを走るので遠くまで見通すことができ、とても気持ち良い。交通量は少なく、ドライブを楽しむ車やバイクが少し走っている程度だ。自転車の御同輩もちらほら。風が強いのが難点と聞いていたが、この日はずっと無風。これは幸運だった。 戸田峠からは県道18号を戸田港方面に下る。10%前後の勾配でぐんぐん下る。私は手が大きい方だが、上ハンドルからのブレーキングで力が入らない。時々下ハンドルに持ちかえて慎重に下る。 チェーンリングをアルテグラ7700の3枚のものに替え、デュアルコントロールレバーも替えたのだが、以前のデュラエースと比べてレバーの曲線が手に合わず、握りにくいのだ。 途中、西海岸を回るより近道の県道127号に入る。一転しての登り。真城峠まで高低差100mほどだが、平均6%の勾配でなかなかにきつい。これがこのツーリング最後の登り、とこらえて我慢だ。 真城峠から先は海岸線の西浦まで一気の下り。10%前後の急坂でスピードが乗ってしまう。最後の下りで事故になってもつまらない。ここは慎重に、きつい下りコーナーは下ハンドルで行く。 西浦に下りて、15時50分。また富士山が見える景色になった。あとは夕日の中、ひたすら海岸線沿いに県道17号、国道414号を行き、20kmほど先の沼津市街地を目指す。 日暮れ前に着きたいが、途中でまたエネルギーが切れてきて、ペダルを長く回せなくなる。脳の働きも低下するのか、路面状態、周囲の車への注意力が下がってきた感じだ。ここは小休止を入れ、菓子パンとスポーツ飲料で補給する。夕暮れになってきたので、フロントライト、リアライトを点けて走りを再開。 17時、沼津港に到着。店が閉まる時間になっていたが、真アジとエボダイの干物をみやげに買い、食堂で夕食をとる。地魚海鮮丼が美味かった。 すっかり日が暮れた17時45分、沼津駅に到着。自転車を輪行袋に入れ、東海道線で輪行だ。東海道線の上りは、新幹線への誘導なのか、三島どまり、三島からも熱海どまり、と二度乗換えである。熱海からようやく黒磯行きになった。 20時過ぎ、自宅に帰着。 この日の走行、約70km。戸田峠、西伊豆ライン、真城峠とよく登りきった。 ●まとめ ルートラボ上の総走行距離178.8km、獲得標高上り2,860m。最大標高差988m。ルートラボのスタート地点と自宅との距離を加えると、三日間の実走行距離はおよそ200kmだ。まずまず頑張りました。 余裕をもった日程、ルートのプランだったこともあり、特に問題なく無事完走できた。二日目、三日目は、晴れて無風という好天に恵まれ、景色を楽しむツーリングができた。 チェーンリング3枚のロードバイクを使ったが、登り坂はもう1段軽いギアがあるクロスバイクがさらに楽だったかもしれない。ただ、ロードバイクの方が軽いので、差し引きすると同じことかもしれない。 下り坂は、クロスバイクのブルホーンハンドルの方がブレーキングし易く、ずっと安心して走れる。平地の走りはロードの方が軽快だ。 トータルでは、ロードのツーリングも悪くない。ロードバイクは高速で快走できるが、タイヤが細い分、路面に敏感で疲れやすいかもしれない。クロスバイクは、その逆で疲れ方は少ないが、速度は5km/hくらい遅くなるだろう。一長一短だ。 また、今回はフロントバッグ無しで、ドイターのバックパックを使った。着替えなどを最小限にして重さを3.5kgほどに抑えたこともあり、さほど負担には感じなかった。肩や背中が痛くなることは特に無かった。 ネット上に、肩ベルトを緩めて腰に乗せる感じにすると良い、という指摘があり、試してみた。ウェストポーチを背後に回して、それで支えるようにする。この形は悪くなかった。また、一般的な、肩ベルトを締めて高い重心で背負う形も特に問題なかった。二つの背負い方を途中で代えるのも良さそうだ。バックパック方式のロングライドは、一応実用になりそうだ。 今回、二日目、三日目の登坂でペダルを長く回せない場面が何度もあり、体力の限界を痛感した。加齢とともに筋力、心肺能力が低下してきているのは何とも仕方ない。持久力も落ち、疲労しやすくなっているのだろう。 それでも、三日目、十分な昼食をとり、長めの休憩をした後、午後一番は元気を取り戻したことを考えると、エネルギー補給のタイミングや量に工夫の余地がありそうだ。連続する登坂では、補給をもっと頻繁に行い、量も増やすべきなのだろう。ジェル状の補給食は使ったことがないのだが、40分~1時間という短い間隔で補給するらしい。試してみても良さそうだ。 あと何年、登坂のあるロングライドができるかわからないが、弱点をカバーしながら、ぼちぼちやってまいりましょう。 ●装備 ・七分丈レーパン1+レッグウォーマー1 モンベルジャージ1+裾止めバンド ・長袖ジャージ2、半袖Tジャージ1 ・ウィンドブレーカ1 ・靴下2 ・グローブ 指さきあり1 ・雨具上下・バッグ類 ・バックパック、ウェストポーチ、 ・ウェストポーチ ・財布(保険証、カード類、鍵)、ハンカチ、ティッシュ ・カメラ、携帯食料・バックパック内 ・携帯電話、筆記用具、地図 ・予備食料 ・ウィンドブレーカ、雨具、着替え、新聞紙 ・洗面具、ティッシュ予備 ・輪行袋、工具、フロントライト ●自転車 ・機械的トラブルは特段無し。パンクも無し。ペダルのビンディングが外れにくいことがあったが、よく見たらクリート周囲に泥詰まりがあった、という程度。 ・ブレーキレバーが上ハンドルから握りにくい問題については、帰った後、サイクルショップ・フルヤに相談した。パッドスペーサーの交換により、握り幅をわずかだが狭めた。 ブレーキの引きしろを少し大きくしたことと併せて、ある程度改善された。 ・フルヤでは、ホイールの振れ取りもしてもらった。輪行を行うと、ホイールを締めつけ、横方向の力がかかるため、振れが出るのはやむを得ないところだ。